南海電鉄なつかし車両−1981年

この流線形の車両、懐かしいですね〜。 右側の写真は、特急四国号で、いわゆる現在のサザン号の前身ともいえる列車で、 難波と和歌山港間を結び、和歌山港では徳島、或いは小松島へ向かうフェリーや高速艇と接続していました。
この車両は6両編成のオール転換式クロスシート車で、 和歌山寄りの2両だけが指定席になっていましたが、 この指定席と自由席車との車両設備面での格差はなく、 ただ、自由席か指定席かの違いだけだったのです。
左側の写真は高野線の急行用として走っていたもので、 南海本線の車両より車長が短く、ロングシートになっています。



そして上の写真はご存知、南海の「きのくに号」です。
難波から和歌山市までは南海本線を走り、和歌山市でスイッチバックして国鉄紀勢本線に入って国鉄の和歌山へ、 そして和歌山駅では、天王寺からやって来る国鉄の「きのくに号」とドッキング。そして白浜へと向かうという列車でした。 南海のきのくに号は2両編成で、いつ見ても乗客は1両に10人足らずしか乗っていなかった気がします。おまけに非冷房車のディーゼルカー。 夏場にはこの列車は嫌われていて、国鉄の和歌山駅に到着すると、南海のきのくに号車両に乗っていた乗客のほとんどは冷房車の国鉄車両に乗り換えていました。



そしてこちらは「こうや号」。ズームカーという異名を持っていました。
結局私は、この「こうや号」に一度も乗ることもなく、この車両は廃車になってしまった…。




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